タイトルに反して仕事にならない修理・改造・破壊記事を書くジャンクなblogです。

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    2015年8月31日月曜日

    DVP-S9000ESを修理する

    SONYのDVP-S9000ESは2000年ごろに発売されたDVD・SACDプレーヤー。
    個人的には十分に音質も良く、SACDのすごさを知ったプレーヤーである。でかくて重くて良い部品を使ってる感じがあるものの、ググったら発売当時はいまいちの評価だったらしい。
    • CD-Rが読めない
    • 廉価版DVDプレーヤーとピックアップが同じ
    • CD/SACDのダブルレイヤーディスクの読み込みが苦手?
    このあたりで評価が低かった模様。 2000年辺りはCD-R全盛期だから評価が下がるのも仕方ないか。フタロシアニン系やアゾ系は無理で、薄緑色のシアニン系ディスク(太陽誘電の一部型番)しか読み込めなかった。逆にCD-RWは比較的安定して読み込めるという古いCDプレーヤーとは逆の状態である。そもそもピックアップがDVD用の波長なので、CD-Rを使うのは無理があるのだ。

    CD再生もそこそこ高音質なものの、CDはCDで別のプレイヤーで聴くほうがいいだろう。やはりCD-Rもやめておいたほうが良い。DVDの画質については、年代なりといったところ。DVDではあえて今このプレイヤーを使うこともない。


    DVP-S9000ESのSACD音質はCDと比べてわかりやすく高音質で良いもの。 ライン出力周りはDVDプレイヤーとしては珍しい物量で、2ch音声の出力にこだわったのが分かる。昔のESシリーズはだいたいこんな感じだったけれど、今ではあまり見られない。

    さて今回は、SACDの再生で引っかかるようになってしまったため、ピックアップ交換を行ってみた。交換すると言ってもソニーは部品供給を終えているのでソニーからは新品部品は入手できない(はず)。


    まずは試しに300円で売っていたソニーの某DVDプレーヤーからピックアップを摘出して移植してみた(ドナー機種名はぐぐれば出るので略)。一応ディスクを認識するものの特定のSACDのディスクではCDとして認識してしまった。使い古しのDVDプレーヤーから移植ではやはりダメなようだ。

    次に比較的状態のよさそうな機体をオークションで購入した。今度は桁が一つ増えて送料込みで3000円弱。移植後恐る恐るSACDを入れてみると、きちんとSACDとして認識し再生できた。これで使い続けられそうなので一安心。SACDのLED表示と、DSDの表示が出ている。


    ピックアップの状態を判断するには、ドナー元のDVDプレーヤーにハイブリッドSACDを突っ込んでみてCDとしてサクッと再生してくれるかどうかを調べるとよさそうだ。300円のはそのCD再生がダメで、3000円のは普通に再生できていた。

    DVP-S9000ESはテストモードでドライブの調整ができるようだが、今回は効果がなかったため省略。ドライブの調子がソフトウエア的な調整で直ることはないようだ。
    テストモードはタイトル→クリア→電源の順にリモコンを押すと入ることができる。

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