タイトルに反して仕事にならない修理・改造・破壊記事を書くジャンクなblogです。

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    2003年5月12日月曜日

    PS2PC製作 - Playstation2のPCを作ってみた

    省スペース低消費電力でしかもソニーデザイン。PS2の形をしたパソコンを作ります。



    最近、初期型のプレイステーション2がボコボコ壊れているようでジャンクで売られてることが多い。
    一御の場合はオークションのおまけとしてガワだけを貰ったのだけど、4万円弱もしたモノがこうも短い寿命でゴミになるのはどうしようもなくへっぽこな設計と言うしかないだろう。
    というわけで、最近は使い道の無くなったプレステ2が結構簡単に手にはいるのだ。このガワを再利用しようっていうのが今回の目的なのだ。



    ガワ以外では、パッドとメモリカードの差込口、POWER/OPENスイッチ、プレステマークの付いたトレーベゼルを取っておく。
    もしやるなら、要らない元々のPS2マザーやドライブはバラで売ってしまいましょう。ある程度制作資金になるかも。半透明の交換用ガワを買ってきて作成するのも良いですな。



    使うのはSCPH-10000なので、こういう間仕切りがあります。
    この仕切りがあるとマザーボードが入らないのでこの色が付いた部分をばっさりと切り取ってしまいましょう。
    あとはとにかく現物合わせしかないですな。部品があたって入らない所はどんどん削って行きませう。



    中身の仮組みの様子。ごっちゃごちゃですな。
    使うマザーボードは既にお馴染みのGENOマザー。というか秋葉原行ったときにQで買ってきました。
    Pentium3/900MHzやメモリ128MBが載っていて\1980っていうそれなりにお得マザーです。簡単にベンチマークかけてみるとモバイル版のほうがコアが新しいのか、デスクトップ版Pentium3の1GHzくらいの性能はあるようで。
    ただ、Cerelon版と違ってキーボードコネクタやシリアルが省略されていたりしてます。キーボードはジャンク基板から集合抵抗やコンデンサを移植して使えるようにしました。

    この時点で、電源コネクタ・メインスイッチ・IEEE1394コネクタ・S端子・バッテリ端子・USB端子を取り外して使うものは移設してます。そうしないとPS2の底面にコネクタが来ちゃって縦置きで使えないのだ。
    GENOで98円だかで売ってる音声基板を使って、オーディオ系の配線も済ませてます。あと、CD-ROMドライブからアクセスランプとイジェクト用接点を取り出してPS2の元々のイジェクトスイッチに配線など。

    なんだかんだ言ってここまでのんびり作りすぎて半年くらい経過している気が。(^^;

    PS2に組むからにはプレステパッドが使えなきゃね、というわけで、プレステパッド変換とメモリカードリーダを組み込みます。ここで使わせてもらったのは、StarLight NetworkさんとPSXPADさんの回路図&ソフトウェア。この場を借りてお礼を申し上げます。とても分かりやすかったです。

    (20100817追記:StarLight NetworkさんとPSXPADさんは共にリンク切れでした)



    パッドで使用する7.8Vと3.6Vを生成するレギュレータ。
    ちょうど良い規格のレギュレータがないので7809Sを通した後、ダイオードの順方向降下電圧(だったっけ?)を利用して近い電圧に調整した。ってホントはLM317とか使えば良いでしょうけど。振動用モーターを回すので、気休めでヒートシンクを付けておきます。



    パッドとメモリのテスト中。
    ちと設定に悩んだけど、設定がきちんと出来てからは問題なくパッドを認識しメモリの内容も読み出すことが出来ました。



    配線がごっちゃごちゃですな。
    写真の通り、マザーボードの大きさはプレステ2の幅ギリギリです。
    マザーボードの上にプラスチックの板を乗っけてその上にHDDを固定。CD-ROMはめんどくさくなって超強力を謳っていた厚めの両面テープでアルミ板を曲げて作った台にくっつけただけです(ぉ
    配線はこの後タイラップでまとめたので今はここまで汚くはありません(^^;



    底面にはPCカードの差込口のみで、PCカードを使おうとすると横置きするしか…(^^;
    かなり豊富なコネクタがあるので、今のところPCカードを使わないといけないことはない感じ。



    トレイは本物とは違ってノート用ドライブを使ったのでこういう感じに出てきます。
    トレイのベゼルも両面テープで貼り付けただけです(^^;



    やっと完成です。
    入るかどうかも分からない現物合わせは結構しんどいなぁ。

    このプレステ2怪のスペックです。


    CPU Pentium3/900MHz
    メモリ PC-100/256MB(128MB追加)
    HDD ATA33/6GB(余り物)
    CD-ROM PIO4?/24x(DVDにしたかった)

    インターフェース
    パラレル
    USB1.1*4
    IEEE1394
    キーボード
    Line-in
    Mic
    SP-DIF
    S端子
    100/10base-T
    プレステパッド
    プレステメモリ



    ここまで付いてれば、十分にいろんなことができるマシンになってるんじゃないかと思います(自画自賛)。
    元々ノートのマザーなので、SLEEPやSLEEPからの復帰が完璧(普通のマザーでも出来るのかな、今は)でいつでも使えるようにしておけるのでとても便利に使えています。

    プレステのガワが余っていたら作ってみて下さいな。

    2004.05.04追記

    いまの状態はこんな感じ。
    と言っても、だいぶ前からここにある気もするなあ。とゆうか、黒いから見えませんな。下の段の右にあります。

    画面はテレビに映してSPDIFををAVアンプに繋いでJapan-A-Radioを流すのに使ってみてるところ(画面写ってない)。
    このインターネットラジオ局は何故か流れてるのがJ-POPとアニソンとゆう濃い局でなんともぼけーっとしてるときのBGMにいいです。ただ、たまに鯖落ちしてたりストリーミングがブチブチ切れたりしますが…
    常時接続って素晴らしいですねえー(今更)。

    2010.08.17追記
    一時期流行ったようなそうでもないようなゲーム機のPC化ネタです。今となってはですが、今こそPS2なんかはゴミなので、Atomマザーなどで組んでみるのもいいかもしれませんね。
    PS3に低性能なノートマザボを入れようとは思わないですけど。