タイトルに反して仕事にならない修理・改造・破壊記事を書くジャンクなblogです。

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    2001年10月14日日曜日

    USBアーケードスティックを作る



    今パソコンでいろんなゲームができる。それは何故かというとエミュレータなる代物が普通に公開されているからなのだ(ROMについては違法云々とのご意見もあるでしょうが)。あとはエミュレータでなくとも同人ソフトなどで格闘ゲームなどもいろいろあるのだ。それが意外と面白かったりするのも事実。

    しかし一つ問題が…。それは格闘ゲームなどもキーボード、もしくは使いにくいパソコン用ゲームパッドでやらなくてはいけないと言うことなのだ。格ゲーなどと言ったら個人的にはアーケードスティックでないと手が付いていかない(これでも付いていけてないのだが^^;)ということもあり、パッドでは全くやる気がしないのであった。

    まぁ、市販製品としてはプレステ用コントローラをパソコンでも使えるように変換するモノがあるがそれはそれで結構な値段がするだろうと思う。

    ではどうするか。
    そーだ、直にUSBで繋げちゃおう~

    話は至って簡単。980円で買ってきたまま、一度だけ使われてその後全く使われていることのないUSBパッド(JY-P24Uというサンワサプライのパッド)の中身をこれまた500円で買ってきたセガサターン用のバーチャスティック(HSS-0136)につなぎ変えればいい。簡単でしょ?

    もちろん、USBに繋ぐことのできるパッド用チップがあれば一から作ることだってできるだろうけどそんなモノそこらの部品屋に売ってるとは思えないので(売ってるかも知れないけど^^;)この方法が誰にでもできるし一番簡単。



    で、早速作ってみました。
    配線材はジャンク箱あさって見つけた線の切れ端なので色は特に意味はありません。というか、コレを解説してもあまり意味ないですねぇ。パターン読むのも片面基板なので間違える人もいないでしょう。
    とにかく、パッドの上下左右、ABCXYZ、LRに対応させるようにボタンを配線すれば良いです。中学校の技術家庭レベルで十分に対処可能ですね。(^^;




    このパッドに使われていたチップはCY7C63000A-PCとかいうモノでした。マークはCの中に木の絵が描かれていますがあまり見たことないですねぇ。でも、サーチしたらCYPRESSというメーカのチップのようです。以下、このチップの仕様です。

    The CY7C630/1XXA is a family of 8-bit RISC One Time Programmable (OTP) microcontrollers with a built-in 1.5-Mbps USB Serial Interface Engine (SIE). The microcontroller features 35 instructions that are optimized for USB applications. In addition, the microcontroller features 128 bytes of internal RAM and either 2 or 4 Kbytes of program memory space. The Cypress USB Controller accepts a 6-MHz ceramic resonator as its clock source. This clock signal is doubled within the chip to provide a 12- MHz clock for the microprocessor

    Conforms to USB 1.5 Mbps Specification, Version 1.1
    8-bit RISC microprocessor
    128 bytes of RAM 2 Kbytes of EPROM (CY7C63000A, CY7C63100A) 4 Kbytes of EPROM (CY7C63001A, CY7C63101A)
    Integrated USB transceiver
    Special purpose I/O mode supports optimization of photo transistor and LED in mouse application
    Maskable Interrupts on all I/O pins
    8-bit free-running timer
    Watchdog timer (WDT)
    Internal power-on reset (POR)
    Instant-On Now™ for Suspend and Periodic Wake-up Modes
    Improved output drivers to reduce EMI
    Operating voltage from 4.0V to 5.25 VDC
    Operating temperature from 0 to 70 degree Celsius

    このチップは1.5MのUSBインタフェースエンジン(SIE)の組み込まれた一度だけプログラムの書き込める(OTP)8bitRISCチップだよーん。(意訳)
    とか書いてありますので、基本的には1度だけ内部に何かプログラムを書き込むことができる汎用チップでそこにゲームパッド用情報を書き込んでパッドに仕立て上げてるようですね。ということはこの生のチップ買っても何か書き込まないとゲームパッドにはなり得ないみたい。あー。そこまでの技術力はないです。偽技術者ですから(笑)。

    あ、そうそう、右の写真はちょうど線材を止めておく部分が同じ形だったのでへんな穴があかずに済んだと言う写真です。(^^;

    とりあえずこれで遊んでみていたり。(笑)



    しっかし、古いなー。’98だよコレ。(爆)
    しかも自分は滅茶苦茶下手だと言うことを思い知らされました。(笑)

    もちろん他にもパッドが使用可能なゲームならぷよぷよだろうと何だろうと遊ぶことができます。まぁ、レースゲーなんかにも使えますが…やっぱりそういうのはパッドの方がいいかなぁと。
    あ、そうそう、表面の鏡面加工みたいな濃い青のパネルはインクジェット用のバックプリントフィルムをコントローラの形に合わせて印刷しただけです。あとはうまく切って一緒にネジ止めして完成です。
    元々付いてる紙はあまりはがさない方がいいみたい。糊が異常に強力でベトベトで最悪。kure556で溶かさないと剥がれません。この糊を剥がすのに2時間以上(涙)。

    今回のお会計。サターン用バーチャスティック(HSS-0136)&USBパッド(JY-P24U)にて1480円と相成りました。配線材はタダです。
    こういうアーケードスティックって結構高いからコレは意外とお得です。(^^)
    誰にでもできる改造ですので、パソコンでアーケードスティックが使いたい人で、もしバーチャスティックなんかが安価で手に入ったらやってみるのも良いかも知れませんよ~。

    2001年10月13日土曜日

    SCPH-7000/3500 - 拾ったプレステを修理する



    ある日、偶然通りかかったゴミ捨て場にビーマニコントローラが転がってるのを発見。と、横を見るとプレイステーションが捨ててあるじゃありませんか。しかも2台。ついにプレステなんぞポイと捨てられる世の中になってしまったか。(^^;
    ご丁寧にテレビ接続用コード、電源ケーブルも一緒に捨ててありました。コレは儲けもの。早速ビーマニコントローラとともに拾って帰ることに。(笑)
    プレステが入ってた袋に何故か清酒の瓶なんぞが入ってて袋の内側に水滴が見えるのがイヤげです…浸水してないか?(ぉ

    以下、拾得物。
    SCPH-7000 ふつーなプレイステーション本体
    SCPH-3500 前期型プレイステーション本体
    ASC-0515BM beatmania専用コントローラ
    ? プレステ用テレビ接続コード(RCAピン)
    ? 映像・音声コード(RCAピン)
    ? 電源ケーブル
    清酒の瓶 いらねぇー(笑)もちろんカラ

    帰宅後さっそく分解してみます。(浸水してるかも知れないのでいきなり電源は入れない)
    まずはSCPH-7000。どうやら浸水は免れてるようです。よかったよかった。しかも電源も入り、起動画面が出ました~!(^^)
    し・か・し!
    ディスクが回りません…
    回らないと言うより、ディスクが本体側に接触している、それで回りようがないようす。少なくとも本体上側を外して動かすと回りますし、シークもしています(^^)。
    と言うことは基板上は不良がなく、ピックアップがやたら下がってしまったので使用不能になったようです。しかーし、こんな所が何で下がるかなぁ?
    あれまぁ…



    うげぇ。何でこんなところが割れてんのー。
    この写真をよく見るとモータ部分とピックアップ部分では角度が違うのが分かりますね…。どんなコトすればこんな所が割れるんだよーっ前のユーザーさん?
    ま・さ・か…。叩き割りましたか?(爆)
    これはクラック部分を瞬間接着剤で接着して修復。それにしてもこんな工業用プラスチック割るなんて…と思ってたらさすがソニーの割れやすいプラスチック、作業中にパキッと関係ないところを割ってしまいました。(T-T)
    そのあと、よくよく見てみるといろーんなところがへこんでたり曲がってたり。
    ピックアップユニットを支える部分もこの有様です。左がこのパンチ後のプレステ。右は元々持っていた同型番のプレステの同じ部分。ピックアップユニット自体が割れてるのと、この部分が曲がってるのでやたら下に下がってたようです。




    コレを右のように直したら、CDが下がってしまう症状は解決しました。(^^)
    でもムービーを再生するともの凄いコマ落ちの嵐。コレはレンズが汚れているのでしょーということで、ピックアップレンズをイソプロパノール(やーっと入手)で掃除。表面だけではダメで上のレンズをそっと持ち上げて中の反射鏡(プリズムか?)、レンズの裏側も掃除。ピックアップ自体を取るにはシークギアの白いプラスチック部分をスライドさせると外すことができます。
    清掃後、全くコマ落ちがなくなりました~。
    以上、0円にてSCPH-7000復活成功です。(^^)

    次はSCPH-3500。
    分解段階でのお話は省略。
    相変わらずパンチを食らってます。殴れば直るってモノでもないだろーに。よけい壊すんじゃないやいー(怒)




    ピックアップユニット支える部分は同じ様に曲がってますしシールド板は何故か逆にへこんでます。ディスクを載せる部分はひびが入ってて、修復しようとしたら粉々になってしまいました(T-T)。まぁ、この枠がなくてもCDはきちんと回りますが…。
    そんな各所を修理し、ピックアップを調整。清掃して調整すること1時間、やっとムービーが映るようになりました。でもちょっとコマ落ちしてる…。
    とりあえずこれで終了にします。外装を洗って再組立。ゴミプレステがゲームをなんとか実行可能にまでなりました~。ふぅ。

    とりあえず、0円でSCPH-3500も復活成功です。(^^)

    ちなみに、ビーマニコントローラは普通に動きました。ただ分解して外装を洗って終了です~。ということでこれも0円で完動品入手です。しかしこれゲームやりにくいぞ(笑)。

    あとは他のコード類は断線もなく全く問題はありませんでした。なかなかにお得なゴミだったなーと思いました。
    あ。清酒の瓶はとりあえず酒屋さんの前にある瓶用のかごに捨ててきました。(笑)