なにかに文句を言ったり写真を撮ったり、ごくたまに修理(改造・破壊)記事を書くblog。

    2017年8月14日月曜日

    アウトバック(BP9)のホイール交換 (BBS RV722)

    2年ほど前に行った足回り交換によって(10年落ちとしては)だいぶ良くなったアウトバックだが、足回りの交換後も少し気になる点があった。特に低速で凸凹のある路面を通過するとドタバタ感があるという辺り。

    タイヤ+ホイールが重たいということは大きな凸凹ではその慣性力で上下の緩衝に時間がかかるという説を元に、ホイールの軽量化をしてみることにした。根拠はいまいち不明なので素人のテキトーな似非科学なページと思って頂きたい。

    まず、所謂「バネ下」を軽くすると運動性能が良くなると言われているのは果たしてどんなもんかという辺りに興味があった。よく言われるのが重い靴を履くと走りにくく、軽い靴は楽に走れるという説明。軽い靴を履くとスタスタと楽で、重たい靴だとドタバタ走るというイメージは分かる。そう言われるとそうなのかも?という感じ。

    運動性能以前に乗り心地の面でいうとホイールを軽量化すると乗り心地が悪くなるという説、ホイールを軽量化すると乗り心地が良くなるという説があり、とにかく軽くすれば良いというものでもないようだ。

    検索してみると、「ホイールを軽くすると乗り心地は悪くなる」というページが並ぶのだが、純正ホイールとかけ離れた重さのものを付ければ重くても軽くてもサスペンションとのバランスは悪くなるはず。前提としては純正サスペンション+軽量ホイール=乗り心地悪化ということを言いたいはずで、柔らかく収束しにくいサスペンションに路面の変化に追従しやすい軽いホイールによって振動が増えるので乗り心地悪化ということなのだろうか。
    硬めのビルシュタインサスペンション+やや軽量ホイールだとどうなるの?という辺りは考えていても理解できそうにないので、「元のホイールよりちょっとは軽いけれどそこまでは軽くないレベル」のホイールを入手した。

    入手したのはBBSのRV722。昔のフォレスターのオプションで富士重工の「フ」のマークも入っている純正品だった。17インチ7Jの鍛造アルミで重量は7.2kg。元々の純正ホイールは9.6kgほど。鍛造で7.2kgは全然軽くないという話もあるが、純正オプションならこんなもんだろう。
    デザインは12本のスポークであまりBBSという感じがしないのが逆に良いかなーと思った。一般的なBBSはかなり高そうに見えてカッコいいものの、アウトバックに合うかどうかは謎だ。色は典型的なシルバーで、濃色ホイール流行っている?気がするので、あまり見ないガンメタに塗ってみることにした。

    比較的安かっただけあってリム傷が多いため、補修をして色替え塗装をする。乗り心地を確認するだけなら塗装は全然必要ないのだが、タイヤをはめてからでは面倒なので最初にやっておくのだ(苦難の始まり)。
    塗装というのは典型的な「餅は餅屋」であって、自分のように不器用だと餅を作ろうと思うのはよっぽど上手くいかないことが多い。道具や材料を集め、もち米の田んぼから耕す羽目になり塗装設備無しでスプレー缶青空塗装という時点から難しさ倍増なのだ。

    手順が合っているかどうかはともかく、塗装の手順はこんな感じ。
    エアバルブを外す→汚れ・さびを落とす→ガリ傷をパテで成形→足付け→サフ塗装→ガンメタ塗装→ウレタンクリア塗装→コンパウンドで磨く(クリア塗装失敗のため)→新しいエアバルブ取り付け
    素人なので当然失敗をしつつ工程を行ったり来たりしたが、なんとか塗装することができた。良く言って長いこと遊べたということで、悪く言えばこの上ない手際の悪さであった。
    塗装が終わったホイールに、今まで使っていたタイヤ(ピレリ Cinturato P1)のはめ替えとバランス調整をしてもらい、空気圧も指定通りに調整した。ようやく取り付けて走れたので記念写真の図。


    走ってみると、なるほど?ドタバタ感が減っていて走りやすい(気がする)。特に凸凹路面で左右方向のゆさゆさした動きが減っているのが良いと思った。
    すいーっと走り出しが軽い感じがするのは最初実感したが、すぐに慣れてしまった。交換後にハンドルの軽さは少し感じたが、悪化なのか改善なのかは謎で、やはりすぐに慣れてしまった。前述した「軽量ホイールの乗り心地の悪化」は感じなかった。7.2kgでは軽量と言うほど軽量じゃないということだろうか。

    純正サスペンションは換えてしまったので分からないもののとりあえずビルシュタインとの相性は良いのではないかと思った。それほどデメリットはなさそうなので、ドタバタ感が気になる人がいればホイールを換えてみるのも良いかも。

    2017年8月11日金曜日

    PC-9801FA/U2の修理(25年目編)

    PC-9801FAは1992年発売のPC。CPUはi486でも一番遅いものが載っていて、値段の割に性能が悪くNECの凋落の一端を担った機種ともいわれているらしい(?)。

    PC-9801系は更新したくてもできない一部の現場では今もって現役と言われているパソコンであるのは有名だが、安価なジャンクが数台出ると数日もしないうちに売れてしまうという辺りでまだ根強い需要があるように思う(かといってジャンクに1万円とか値付けする某店はあほだ)。
    今回はきれいな個体を入手したので、25年経った今からでも修理できるのか試すことにした。この個体の場合、埃の少なさからいって使用期間が少ないように感じる。きれいな部屋で使っていたか、通常の家庭であれば1年以下の使用期間のように思う。

    この時期の機種の問題点はコンデンサの電解液が漏れるという点。使用期間でもコンデンサの劣化具合は違うものの、漏れやすいコンデンサを使っていればもれなく漏れる辺りはこの時代の共通の問題だ。以前修理してみた機器ではパターン腐食でどうしようもなくなっていたものがあった。
    今回は入手時価格が安価なので修理もなるべく安価に直すということで修理にも中古コンデンサを使っている。

    マザーボードの修理

    マザーボードの液漏れはタール状の液漏れをするタイプではなく、徐々に揮発してコンデンサの周囲に粉末状の成分が付着したような状態。粉末はアルコールで清掃して除去した。



    コンデンサの交換はリードを切り、パターンに力をかからないようにコンデンサをもいでからリードを除去した。コンデンサが噴いていると化学的に変化するせいかハンダが溶けにくい。フラックスを使いながらはんだ吸いとり線で清掃する。残ったフラックスはアルコールで拭いてきれいにする。
    接着剤で張り付いているコンデンサ外装のプラ片はパターンが下に通っているため剥がさずに置いておいた。キレイにしようとして頑張ってはがすとパターンが弱っていて痛める場合もあるし(面倒くさかっただけともいう)。

    この時代の横置き表面実装コンデンサは剥がしやすく再実装もしやすいので修理が簡単なほうだ。スルーホールに実装するタイプのほうが面倒だし下手にやると失敗しやすい。
    このマザーボードでは入手しづらい?15uFが使われているが、22uFでも良いようだ。1.5uFは手持ちがあったが、2.2uFでも良いらしい。(uF:マイクロファラドの代用)

    5インチFDDの修理

    FDDのコンデンサも同じく清掃して張り直す。これも粉状に噴いていたものの腐食はしていないようだ。5インチのくせにスペースが全くないため、小型コンデンサを使用する必要がある。

    電源ユニットの修理


    1次側のmarcon製の1000uF180vが容量抜けを起こしていた。簡易測定すると700uF程度になっていて、電解液が蒸発しているので持った感じもすかっと軽い。これを1000uF200vに交換した(ジャンク箱にあったCapXonだが重さは倍以上ある)。
    マザーボードと違い、電源ユニット2次側のコンデンサはタール状に液漏れを起こしていた。採用されているコンデンサはすべて廃止品のため、同等クラスの後継品でスイッチング電源用の低ESR タイプに交換した。

    交換部品一覧




    動作確認

    以上の修理でFDDから起動ができ、動作確認することができた。
    パターンを腐食しないタイプのコンデンサなら噴いていても復活は簡単なようだ。今回のものは状態が比較的ましと言える。数種類の5インチソフトを動かすためだけに購入したが、コンデンサ以外は思ったより状態が良いものだった。
    25年経っても修理すれば動かせる辺り今の使い捨てなPCより長く残せそうな気もする。耐久性から言っても工場の機械制御に未だに使われるわけだなあという感じであった。