タイトルに反して仕事にならない修理・改造・破壊記事を書くジャンクなblogです。

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    2001年12月25日火曜日

    LDプレーヤCLD-05を修理する



    2001年12月23日にゲット。買うときに「“全く”動作しませんが宜しいですね?」とか言われたが、それって某オフで買うときの店員のおきまりの言葉なので気にしないのだ。
    (この文章MDP-405買ったときと同じやんけ^^;)

    というわけで、ハードオフ巡回で見つけたのはPioneerのCLD-05。なんというか最廉価機種って雰囲気、なぜならデジタルメモリがありません。はうぅ~静止できるLDデッキが手に入るのはいつの日かなぁ。でも、静止して見る事ってほとんどない気がするけどね(^^;

    特にスペックを語る機種でもないようで、ネットで検索すると当時で言えば多少は映像S/Nがよかったらしい(53dB?)、CLV特殊再生不可、静止ができないから速攻売った、動作音がちょっとうるさい等々、否定的な意見ばかりが目立った。
    でもこの機種は両面再生機です♪ただそれだけがMDP-405から乗り換える利点なのだ。MDP-405使ってると両面再生機って憧れでしたから(笑)。

    上の写真だとみょーに汚いけど実物はかなりキレイな美品だ。しかし所詮どうあがいても不動品。推測するに「このデッキもう使ってないから売っちゃお~っ」とろくに確認もせずに持ってきた人がいてハードオフにて故障が発覚。「えぇー故障してるんですか!?」と言って見るも「まぁ要らないから置いてっちゃおか」、ということで非常に安い価格で引き取られたってなことなのだろうと。いや、全然根拠はありませんが。

    さてさて、修理といきましょう。
    経験的に「新しくて扱いが丁寧だったようなLDデッキ」の場合、簡単な故障の場合が多いです。まずはゴムベルトの伸び。…というか、まさにこのCLD-05もゴムベルト部が不良なだけに過ぎませんでした。



    実際には、ゴムベルトは伸びてもひび割れてもいませんでした。トレイのギアに塗られているグリスが飛び散ってプーリが空転しているだけ、ゴムベルトが滑っているだけだったようで。なんとも簡単な故障でした。

    ゴムベルトは外して洗剤で洗って脱脂し、油まみれのプーリの方も油汚れ用洗剤を含ませた綿棒で拭って油分をふき取ります。その後きちんと洗った手でグリス部分に触れないように慎重にゴムをかければ完了です。これで修理できちゃいました。(笑)





    レンズもコネクタも光ってます。
    それにしても何なのだろう、このデッキ…。使った痕跡がほとんどないんですよ。筐体は傷一つ埃一つないし、ピックアップレンズは光り輝いてるし、出力ピンも光ってるし挿したような傷も見あたらないんです。もしかして未使用?…ってんなことは無いですよね。(^^;



    コネクタは一通り揃ってます。どれもピカピカ。

    デッキは入手したけどほとんど使用せず、保存していた環境もものすごく良かったとしか思えません。はっきり言って非常に良好なジャンク品。大当たりです~(^^)
    今回のデッキは1000円での購入&実用となりました。ただ一つ心残りは、リモコンが発見できなかったことくらいかな。

    2001年10月14日日曜日

    USBアーケードスティックを作る



    今パソコンでいろんなゲームができる。それは何故かというとエミュレータなる代物が普通に公開されているからなのだ(ROMについては違法云々とのご意見もあるでしょうが)。あとはエミュレータでなくとも同人ソフトなどで格闘ゲームなどもいろいろあるのだ。それが意外と面白かったりするのも事実。

    しかし一つ問題が…。それは格闘ゲームなどもキーボード、もしくは使いにくいパソコン用ゲームパッドでやらなくてはいけないと言うことなのだ。格ゲーなどと言ったら個人的にはアーケードスティックでないと手が付いていかない(これでも付いていけてないのだが^^;)ということもあり、パッドでは全くやる気がしないのであった。

    まぁ、市販製品としてはプレステ用コントローラをパソコンでも使えるように変換するモノがあるがそれはそれで結構な値段がするだろうと思う。

    ではどうするか。
    そーだ、直にUSBで繋げちゃおう~

    話は至って簡単。980円で買ってきたまま、一度だけ使われてその後全く使われていることのないUSBパッド(JY-P24Uというサンワサプライのパッド)の中身をこれまた500円で買ってきたセガサターン用のバーチャスティック(HSS-0136)につなぎ変えればいい。簡単でしょ?

    もちろん、USBに繋ぐことのできるパッド用チップがあれば一から作ることだってできるだろうけどそんなモノそこらの部品屋に売ってるとは思えないので(売ってるかも知れないけど^^;)この方法が誰にでもできるし一番簡単。



    で、早速作ってみました。
    配線材はジャンク箱あさって見つけた線の切れ端なので色は特に意味はありません。というか、コレを解説してもあまり意味ないですねぇ。パターン読むのも片面基板なので間違える人もいないでしょう。
    とにかく、パッドの上下左右、ABCXYZ、LRに対応させるようにボタンを配線すれば良いです。中学校の技術家庭レベルで十分に対処可能ですね。(^^;




    このパッドに使われていたチップはCY7C63000A-PCとかいうモノでした。マークはCの中に木の絵が描かれていますがあまり見たことないですねぇ。でも、サーチしたらCYPRESSというメーカのチップのようです。以下、このチップの仕様です。

    The CY7C630/1XXA is a family of 8-bit RISC One Time Programmable (OTP) microcontrollers with a built-in 1.5-Mbps USB Serial Interface Engine (SIE). The microcontroller features 35 instructions that are optimized for USB applications. In addition, the microcontroller features 128 bytes of internal RAM and either 2 or 4 Kbytes of program memory space. The Cypress USB Controller accepts a 6-MHz ceramic resonator as its clock source. This clock signal is doubled within the chip to provide a 12- MHz clock for the microprocessor

    Conforms to USB 1.5 Mbps Specification, Version 1.1
    8-bit RISC microprocessor
    128 bytes of RAM 2 Kbytes of EPROM (CY7C63000A, CY7C63100A) 4 Kbytes of EPROM (CY7C63001A, CY7C63101A)
    Integrated USB transceiver
    Special purpose I/O mode supports optimization of photo transistor and LED in mouse application
    Maskable Interrupts on all I/O pins
    8-bit free-running timer
    Watchdog timer (WDT)
    Internal power-on reset (POR)
    Instant-On Now™ for Suspend and Periodic Wake-up Modes
    Improved output drivers to reduce EMI
    Operating voltage from 4.0V to 5.25 VDC
    Operating temperature from 0 to 70 degree Celsius

    このチップは1.5MのUSBインタフェースエンジン(SIE)の組み込まれた一度だけプログラムの書き込める(OTP)8bitRISCチップだよーん。(意訳)
    とか書いてありますので、基本的には1度だけ内部に何かプログラムを書き込むことができる汎用チップでそこにゲームパッド用情報を書き込んでパッドに仕立て上げてるようですね。ということはこの生のチップ買っても何か書き込まないとゲームパッドにはなり得ないみたい。あー。そこまでの技術力はないです。偽技術者ですから(笑)。

    あ、そうそう、右の写真はちょうど線材を止めておく部分が同じ形だったのでへんな穴があかずに済んだと言う写真です。(^^;

    とりあえずこれで遊んでみていたり。(笑)



    しっかし、古いなー。’98だよコレ。(爆)
    しかも自分は滅茶苦茶下手だと言うことを思い知らされました。(笑)

    もちろん他にもパッドが使用可能なゲームならぷよぷよだろうと何だろうと遊ぶことができます。まぁ、レースゲーなんかにも使えますが…やっぱりそういうのはパッドの方がいいかなぁと。
    あ、そうそう、表面の鏡面加工みたいな濃い青のパネルはインクジェット用のバックプリントフィルムをコントローラの形に合わせて印刷しただけです。あとはうまく切って一緒にネジ止めして完成です。
    元々付いてる紙はあまりはがさない方がいいみたい。糊が異常に強力でベトベトで最悪。kure556で溶かさないと剥がれません。この糊を剥がすのに2時間以上(涙)。

    今回のお会計。サターン用バーチャスティック(HSS-0136)&USBパッド(JY-P24U)にて1480円と相成りました。配線材はタダです。
    こういうアーケードスティックって結構高いからコレは意外とお得です。(^^)
    誰にでもできる改造ですので、パソコンでアーケードスティックが使いたい人で、もしバーチャスティックなんかが安価で手に入ったらやってみるのも良いかも知れませんよ~。

    2001年10月13日土曜日

    SCPH-7000/3500 - 拾ったプレステを修理する



    ある日、偶然通りかかったゴミ捨て場にビーマニコントローラが転がってるのを発見。と、横を見るとプレイステーションが捨ててあるじゃありませんか。しかも2台。ついにプレステなんぞポイと捨てられる世の中になってしまったか。(^^;
    ご丁寧にテレビ接続用コード、電源ケーブルも一緒に捨ててありました。コレは儲けもの。早速ビーマニコントローラとともに拾って帰ることに。(笑)
    プレステが入ってた袋に何故か清酒の瓶なんぞが入ってて袋の内側に水滴が見えるのがイヤげです…浸水してないか?(ぉ

    以下、拾得物。
    SCPH-7000 ふつーなプレイステーション本体
    SCPH-3500 前期型プレイステーション本体
    ASC-0515BM beatmania専用コントローラ
    ? プレステ用テレビ接続コード(RCAピン)
    ? 映像・音声コード(RCAピン)
    ? 電源ケーブル
    清酒の瓶 いらねぇー(笑)もちろんカラ

    帰宅後さっそく分解してみます。(浸水してるかも知れないのでいきなり電源は入れない)
    まずはSCPH-7000。どうやら浸水は免れてるようです。よかったよかった。しかも電源も入り、起動画面が出ました~!(^^)
    し・か・し!
    ディスクが回りません…
    回らないと言うより、ディスクが本体側に接触している、それで回りようがないようす。少なくとも本体上側を外して動かすと回りますし、シークもしています(^^)。
    と言うことは基板上は不良がなく、ピックアップがやたら下がってしまったので使用不能になったようです。しかーし、こんな所が何で下がるかなぁ?
    あれまぁ…



    うげぇ。何でこんなところが割れてんのー。
    この写真をよく見るとモータ部分とピックアップ部分では角度が違うのが分かりますね…。どんなコトすればこんな所が割れるんだよーっ前のユーザーさん?
    ま・さ・か…。叩き割りましたか?(爆)
    これはクラック部分を瞬間接着剤で接着して修復。それにしてもこんな工業用プラスチック割るなんて…と思ってたらさすがソニーの割れやすいプラスチック、作業中にパキッと関係ないところを割ってしまいました。(T-T)
    そのあと、よくよく見てみるといろーんなところがへこんでたり曲がってたり。
    ピックアップユニットを支える部分もこの有様です。左がこのパンチ後のプレステ。右は元々持っていた同型番のプレステの同じ部分。ピックアップユニット自体が割れてるのと、この部分が曲がってるのでやたら下に下がってたようです。




    コレを右のように直したら、CDが下がってしまう症状は解決しました。(^^)
    でもムービーを再生するともの凄いコマ落ちの嵐。コレはレンズが汚れているのでしょーということで、ピックアップレンズをイソプロパノール(やーっと入手)で掃除。表面だけではダメで上のレンズをそっと持ち上げて中の反射鏡(プリズムか?)、レンズの裏側も掃除。ピックアップ自体を取るにはシークギアの白いプラスチック部分をスライドさせると外すことができます。
    清掃後、全くコマ落ちがなくなりました~。
    以上、0円にてSCPH-7000復活成功です。(^^)

    次はSCPH-3500。
    分解段階でのお話は省略。
    相変わらずパンチを食らってます。殴れば直るってモノでもないだろーに。よけい壊すんじゃないやいー(怒)




    ピックアップユニット支える部分は同じ様に曲がってますしシールド板は何故か逆にへこんでます。ディスクを載せる部分はひびが入ってて、修復しようとしたら粉々になってしまいました(T-T)。まぁ、この枠がなくてもCDはきちんと回りますが…。
    そんな各所を修理し、ピックアップを調整。清掃して調整すること1時間、やっとムービーが映るようになりました。でもちょっとコマ落ちしてる…。
    とりあえずこれで終了にします。外装を洗って再組立。ゴミプレステがゲームをなんとか実行可能にまでなりました~。ふぅ。

    とりあえず、0円でSCPH-3500も復活成功です。(^^)

    ちなみに、ビーマニコントローラは普通に動きました。ただ分解して外装を洗って終了です~。ということでこれも0円で完動品入手です。しかしこれゲームやりにくいぞ(笑)。

    あとは他のコード類は断線もなく全く問題はありませんでした。なかなかにお得なゴミだったなーと思いました。
    あ。清酒の瓶はとりあえず酒屋さんの前にある瓶用のかごに捨ててきました。(笑)

    2001年9月19日水曜日

    バブルなCDラジカセ RX-DT909を修理する




    にがさん(にがHP)のBBSにて、にがさんがRX-DT909を購入されたという。そして、こんな発言をされているのを見て思いっきり影響されてしまったのであった。

    ローエンドユーザー向けである「ラジカセ」において、これだけ気合いの入ったモデルは他に例を見ない。高級アンプと高級スピーカーの組み合わせと比べたらプアだが、ラジカセとしては実に素晴らしい音を出す。どれか一台ラジカセを選べといわれたら私は迷わずこの909を取る、そんな魅力のあるモデル。
    実は一御はすでに707を所有しているのである。事実707もなかなかの音質で、今のラジカセは聴くに耐えないと思えるほど。だがしかし、707を購入するとき909が欲しかったのに泣く泣く1グレード下の707を購入したという経緯がある。
    だからすごーく909が気になる。909と707ってどのくらい違うのだろう?



    こっちが707。(発売当時購入)
    無駄遣いと思いつつ909を入手するべく某オクをチェック。おおぉ~、RX-DT909が5800円即決かぁ~でもにがさん3000円で買ったって言ってたよなぁ…
    ほ、欲しいっ、でも5800円…でも、でもっ、欲しいな~欲しいなぁ~欲しいよお~(T-T)
    葛藤約30秒…



    ぽちっ。

    …買ってしまいました。
    「即決」に弱い人なので誰が即決するか分かったもんじゃない状態で悠長にあと3日も待つことはできませんでした(笑)←出品者の思うつぼにはまっている人
    これの振り込みについては19日の日記に書いた通り回り道があったけどめでたく22日に到着。年末の配達で大忙しのカンガルー便事務所のおじさんが持ってきてくれました。年末は配達員が足りない忙しさだとか。

    さてさて。前書きはこれくらいにして早速修理することにします。
    故障の状況は…まず、ご自慢の電動コブラトップが手動。そしてカセット1と2両方が無反応。と、このくらいでした。CDやラジオは綺麗に聞こえます。(^^)
    コブラトップがおかしくなってるのは、これが原因かと。



    電動モータを止めるための「閉」のセンサースイッチが当たる部分が折れてしまっています。この状態だと、909はふたが閉じていてもまだ開いてるんだなー開いてるんだから開ける必要はないよなー、と認識するのでOPENボタンをいくら押しても開けてくれません。考えてみればそれで回路的には正常なわけですが、操作している人から見たら壊れとるやん、って事になるわけです。
    カセットの無反応はこのパナソニックのラジカセではよくある故障のようです。インターネットで検索するとふにょさんという方のページがヒットします(リンク許可取ってないのでリンクできません^^;)。ふにょさんのページでもわかりやすく解説されていますが、この故障はカセットが入っているかいないか、もしくはカセットタイプ検出穴用のセンサ(リーフスイッチという)の接触不良によって起こる故障です。まずはこのカセット認識不良から直すことにします。


    デッキ1側


    デッキ2側
    この赤い○の所にあるのがセンサーです。その中の接点の接触不良が故障の原因なのでここを清掃すれば正常な動作になります。とりあえずすべて掃除すればいいのですが、むき出しのままの接点のものが汚れていると再生しても即停止という状態に、デッキ1の右側、デッキ2の右から3番目が汚れているとカセットを認識しません。



    というわけで、スイッチの中に細く切った紙ヤスリ(目の細かい物)を差し込んで接点をきれいにすれば完了です。この909もこのスイッチの清掃でカセットを認識できました。(^^)



    …なんだかこの辺、ふにょさんのページと全く同じ内容なのでなんか申し訳ないな(^^;ふにょさんのページの方がわかりやすいかもしれません(爆)

    さて、次は手動コブラトップを電動に戻す修理です。

    マスキングテープ張って…

    平らにならして…

    こんなの張ってみました。

    と、一応堅めのスポンジを張って対処してみたのですが…
    あれぇ~相変わらず反応しないじゃん(T-T)

    …なぜなら、センサスイッチ自体が接触不良だったからなのだ!

    というわけで、センサスイッチに接点復活液を浸けてぐりぐりと動かしてみる。お、抵抗値下がった~(テスタで測りつつやってみた)。
    これで認識するようになりました。ふたが閉じていれば開くし、開いていれば閉じる。(^^)

    さーて一通り直ったので、組立組立っ。
    と、その前に…丸洗いだっ!


    まずは分解…

    ごしごし…

    ごしごし…

    じゃばじゃば…

    それほど汚れていなかったので今回は中性洗剤で洗いましたが、たばこなどでヤニっぽい時はレンジまわり油汚れ用洗剤が役に立ちます。
    スピーカネット内に積もり積もっていた埃なども洗い流して新品同様になりました。(^^)
    当たり前ですが、丸洗いといっても基板やメカの部分は洗っちゃダメです(笑)。プラスチックでもグリスがある部分を洗うとグリスがねちょねちょになってしまうので洗わない方が良いです。
    後はよく乾かしてから組み立てます。

    ここまでは順調だったのですが…一御の場合そうすんなりと修理に成功するわけがなかったのです(笑)。とりあえず以下はあまり役に立たない修理です。

    さて綺麗になったし、組立組立~。よし、これでおっけーだろ。
    …?テープ認識しなくなってる…コブラトップも認識しない…しかも電源ランプもつかない…ラジオはどの周波数でもtuned?悪夢だぁ~~~(ToT)

    いったい何事?組立前は全くの快調動作だったのが組立したとたんに絶不調に陥ってしまったのだ。どうしたことだと基板を眺めていると…
    …うーん? Σ(@_@;;;;; …わ、わっ、割れてるぅうう…
    あろうことか、基板を割っていました(涙)



    レジストをはがした部分に横に入るクラックが分かるでしょうか。
    固定用の爪が入る穴とフラットケーブルが入る穴に挟まれたパターンが逝っていました。強度的には非常に脆い場所だったはずですが、不用意に力をかけなければまず割れなかったでしょう(涙)。レジストをはがしているのはそこに直に抵抗の足とかでパターンを修復しようとしたためです。しかし、ハンダの技量が追いつかなかったので結局パターンを追ってジャンパをとばすことにしました。…多層基板じゃなくて良かった…。



    この補修をした後やっとまともな動作に戻りました。そりゃ割れてたらまともに動くはずがないですよね。
    今回の修理はこれでおしまい。5800円での入手&破壊&実用となりました。

    …707との違いはどうだったかって?

    ほとんど音質の違いはないんですよね…心なし909の方が音がしっかり出るような気がするくらいで、心理的な物もあるでしょうから。バブル期特有のおまけ機能が付いているか付いていないかっていう違いだけのような気がします。グライコとか音声時計とか(笑)。

    でも、707も909もまともに使えるラジカセだということは断言できますよ(^^)

    2001年9月3日月曜日

    フナイのテレビデオ@100円



    ホームセンターなんかでよく見かける船井電機のテレビデオな機種です。だいたいのホームセンターではこの14インチ、モノラルな代物が2万円弱で販売されてるようですね。
    そんな値段が相場らしいのですが、こいつは壊れてるだけあり某ハードオフで100円にて捕獲したもの。
    症状は「VTR走行NGの為、少しすると電源落ちます」(注意書き)とのこと。カセット部をのぞくとカセコンが変な位置にあります。年式は98年で比較的新しいです。



    でもまぁ100円なら、と買ってみることにしました。
    支払いの時店員さんが苦笑い。

    店員「あー、…これ買われるんですか?^^;」
    一御「うーん、たぶん直せるんじゃないかと」
    店員「やっかいですよ、これは」
    一御「え、まじっすか^^;;」

    って感じの会話をして買いました。
    やっかいですよこれは、ってのが気になりますが(笑

    そーいえば、今回内部写真撮るの忘れてます。申し訳ないです。
    持ち帰り、動作確認。…確かにVTR部の異音がして10秒程度で電源が落ちます。
    でも、カセコンが変な位置にあるだけで、それが動作検出カムの動きを妨げてるだけのようです。
    とりあえず分解。テレビなので内部の帯電で感電死する可能性が高いので金属部分とかコイル部分なんぞには触らないようにします。この場合、ゴム手袋なんかは役に立ちません。はっきり言って極力触らないように作業する方が良いです。つーか普通はテレビは絶対に開けない方が身のためです。

    ビデオ部は固定されることもなくただテレビの下にはまってるだけなので簡単に取り出せました。
    やっぱりカムがヘンです。で、よく分からなかったので、(ぉぃ)えいやっ、と変な位置にあるカセコンを手で動かします。(笑

    ガキィン。

    と、いうわけで、引っかかり解消。(ぉ
    これできちんとテープも吸い込まれるし、電源も落ちなくなりました。
    ビデオも再生され…?あれ?

    滅茶苦茶なノイズまみれ。
    あちゃー。ヘッド死んでるかなぁ。
    と思ったけど実は長時間使ってなかったのでヘッドに埃が詰まってた(?)ようでヘッドクリーニングテープを使ったらきれいな画像が出ました。
    この時点で勝ったも同然。(笑

    はい。修理完了です。




    デジタルトラッキングとタイムカウンタをうたい文句にするなんてまさにコストダウンも瀬戸際な感じですねぇ。モノラルですし機能が非常に少ないのを物語ってます。
    精度もあまり良くないようで、ビデオ画像は縦線がかなり揺れます。TBCな画像に慣れてるとちょっとつらいものがありますね。

    実はまだ不具合があって、回転抵抗の大きいテープを使用すると保護機構が働いて電源が落ちます。たぶん内部に多用されてるゴムがのびのび&バネがへたってるようで。
    まさかこのことじゃないとは思うけど、店員さんの「やっかいですよ」がホントのことになってしまいました。(^^;
    動作検証してみましたが中央部のなんという場所か知らないけど、バネで押さえつけた摩擦で動力を伝達する部品が空回りしてるようです。これが空回りするとテープが出たままになってグシャグシャになる様子。

    でも、この機種の補修部品セットなんかまだあるのかなぁ。壊れたら買い換えを進めるようなランクの機種だと思うけど…(^^;
    って、最低部品保有期間ってのがあるからまだ部品はあるでしょうけどね。そういえばこの機体、結構修理歴があるようです。キャビネットの内側にぺたぺたと修理歴シールが張ってあったので。たぶん何回も修理したけどまた壊れたのでついに持ち主がブチ切れてハードオフに置いてきたんだろうと思います。(笑

    また暇になったら船井電機にでも問い合わせしてみたいと思います。でも、テレビだけだとしてもなかなかお得でした。



    隣のあの子はおおつか美人~♪

    発色も良く、このクラスとしてはいい感じです。このテレビデオは帰省時に自分の部屋でテレビが見られるようにと自宅に置いておくことにしました。(^^)

    2001年10月08日追記:
    毎回、帰省時に調子を見てるこのテレビデオですが、妙なことにいつの間にか正常になっていました。(^^;
    なぜか、どんなテープでも一時停止早送り巻き戻し、どんな再生をしても電源が落ちなくなってました。コレじゃ直しようがないじゃーん。
    それで、電子部品の熱暴走かと思って耐久テストしてみた(天空の城ラピュタ、平成狸合戦ぽんぽこ、風の谷のナウシカ、あーんど、もののけ姫メイキング^^; ←何で全部ジブリやねん)。合計6時間くらい。
    これでも、落ちない!(笑)今までにない異常な耐久性を見せました。
    いいや。動くなら(完)

    お手製試作スピーカ「弐式」の紹介



    板を切った張ったして自作したもの。それのリニューアル版なので弐式という(安直)
    ユニットはPioneer製のスピーカがあまりに酷い作りだったのでブチ切れて剥いだモノ。トールボーイスタイルのダブルバスレフによりそれなりにある低音再生能力。基本的にサブウーファーが要らないくらい低音は豊かです。
    現在設置スペースが少なくて済むので実用しています。自作のものでは気に入ってるモノのひとつ。

    2001年8月26日日曜日

    500円BSチューナを修理する

    はいはい、500円の哀愁シリーズ第2弾という事でしょうか。相変わらずこういう価格のモノを見ると可哀想になってついつい買ってきたりしてしまいます。
    うちはビデオはあってもBS機能搭載してるのは1台もないわけで。共同視聴アンテナなのでBS電波も来ているため、チューナさえあれば美麗なNHKアナログBSだって見ることができるというわけ。
    というわけで、入手したのは電源スイッチ不良の500円のもの。

    正面の写真取り忘れてます(^^;




    意外に物量投入がある機種のようで、電源部が3分の1くらいを占めてるのとか、かなり大きなトランスを使ってたりとか、年代物なのですが作りは悪くないです。メンテナンス性もSONYとは思えない程。例えば、前面パネルとのコネクタが簡単に外れる構造になっています。なぜか音響用コンデンサ(ELNA?) が使われてたりして、その辺も良さげです。

    この製品の上手いところは、一番単純なスイッチが壊れることでユーザに買い換えを促したって事でしょうか。(笑
    その辺はさすがSONY製なのですが、直すほうにとっては簡単に直るので嬉しい限り。



    病巣摘出。問題はこのちゃっちい押しボタンスイッチにあるようです。軽く触れると電源が切れたり入ったり。
    まぁ接触不良でしょう。…ということで、隙間から接点復活材をたらして連打!
    カチカチしてくと、だんだん手応えが変わっていきます。最初はふにゃふにゃしてた押した感じが、ある程度やってくとなぜかかちっとしたクリック感が戻ります。
    …うーん、なんでだろ?(爆

    これにて修理完了。これも500円のみで修理できました。
    肝心のNHKBSの画質は…この機種、S端子が付いてないのでコンポジットで見てみましたが、それなりの画質。でも、CSなんかの圧縮して押し込んだ放送よりは比べモノにならないほど綺麗です。(^^)

    参考:BSデジタルチューナー DST-BX100 を買ってみた

    2001年8月19日日曜日

    SONY 505ESDの紹介 - 重量級オーディオアンプ



    TA-F505ESDとは(文章:せろりんさん)
    ■入ってきたデジタルデータを、高速な演算により1秒間に1千万個以上のパルス列に変換する新方式PDM-D/Aコンバータ採用。
    ■PDM-D/Aコンバータで得られるパルス列は最終的に出力されるアナログ信号にきわめて近いデータになるので、全体として回路のシンプル化が可能。
    ■PDM-D/Aコンバータは、変換精度、グリッチ、ゼロクロスひずみについて原理的に考慮不要。
    ■D/Aコンバータにデータを渡す直前で、高純度PLLの正確なタイミングにデータ間隔を揃え直すデジタルシンクIC採用。
    ■32KHz、44.1KHz、48KHzのサンプリング周波数に自動追従。
    ■アナログ部は定格出力など、F333ESRとほぼ同一。
    ■定価は\92,500、ソニーのアンプでは外伝的なモデル。

    と、いうわけでアンプの紹介です。
    某オフで非常に状態がいいものが1万円だったので衝動買いしてしまったもの。シリアルナンバーは200442で、もしかしたら442台目の品かも。その希少性からか(?)、某オクでは2~4万円で取り引きされてることもあるとのこと。
    電源コードによる年代判別では89年度製。重量は20Kg以上あります。デジタル入力が4系統あって、いろいろ繋げられそうです。ちなみに、このアンプのDACはこの後のコスト削減版DACの元になったものなんだそうで、微妙なところです。

    個人的にはCDプレーヤ(CDP-228ESD)のアナログ出力と聴き比べた場合、デジタル出力でアンプに繋いだ方が聴いていて気持ちよい音がします。

    505ESDはONKYOの大型ブックシェルフのスピーカーに繋げています。大型スピーカーも楽々ドライブする能力はすごいものがあります。

    2001年7月27日金曜日

    パソコン用スピーカーの改良 - WaveSpectraで周波数特性を調べる



    ずいぶん前に¥500のパソコン用スピーカーを買った。(注:500円=自分の中での即買いのボーダーライン^^;)
    なんか「HITACHI」とか書いてあるけど、多分HITACHI製ではなくってHITACHI製パソコンにおまけについていたものだと思う。背面はACアダプタコネクタとRch用出力、ラインインコネクタがついている。パソコン用と言うことで標準的な構成だ。





    開けてみると、なかなか500円にしてはまともなスピーカーユニットを使っている。周りのエッジもなんか革っぽいのだし、マグネットもそれなりに大きい。でも、肝心の音はなんとなく低音が割れる感じ。



    中には基板が一枚。スピーカーをドライブするためのアンプ。ICは東芝製のTA8217Pという、ラジカセなどでよく使われているものがついていた。最大出力は9v時2.5wとのこと。とあるページでラジカセを負帰還アンプ化すると言う記事があって、それを参考にこのスピーカーも改造しようと思った…のだが、データシートをちらっと見てみたら、このICはすでに帰還量が56.5dBになっているそうな。



    (はっきり言ってここら辺よく分かってない)つーわけで、ここは改造の余地なし。できそうなところと言ったら電源周りにコンデンサを足すことくらいだろうか。データシートのサンプル回路図には1000μFとか書いてある割にこれには470μFしかついてません。というわけで、意味も分からずころがっていた6800μFと交換してしまいます。デカすぎ。

    低音もかなり出ているようだし、¥500にしては悪くないと思う。けど、どうもこもった音がする気がする。筐体のプラスチックが剛性不足で共振してしまっていて、それがこもった音の発生源のようだ(のような気がする^^;)。
    とりあえず、購入してきた吸音材を内部に張ってみることにする。参考にしたページによると、バスレフ型の場合の吸音材の張り方はバスレフダクトから遠ざけて斜めに張るのが良いんだとか。
    それを無視してスピーカーのマグネットに丸めてテープで貼り付けるという方法で内部に吸音材をセット。(笑)スピーカー自体が小さいから斜めにとか遠ざけるなんて無理と言うもの。これでかなり音のこもりは改善することができた。
    で、平滑コンデンサの効果。これがまた効果あり。大音量にしても音が割れることがなくなった。(アダプタでは大電流時に電圧降下が起こるため音が割れるのだと思う)
    と、ここで突如音が出なくなった。なに?壊しちゃった!?と思ったけど、原因はヒューズが飛んだ事らしい(壊しとるやん)。大電流にヒューズが対応できなかったのだろう。こんなやわいヒューズ使ってるの?(そのくらいやわくないともしもの時困る)
    とりあえず、部品の足を使ってヒューズのパターンを繋いでおく。これで音がまた出るようになった。これで大音量にして様子を見たけどACアダプタは特に異常加熱していないようなのでこれで使っても当面は大丈夫だと思う。(一番危ない直し方/爆)

    で、周波数特性を計測してみました。ノートパソコン(thinkpad)のサウンド入出力を使用したので、信憑性に欠けますが…。
    計測方法:ホワイトノイズを再生してコンデンサマイクで計測。
    efu氏作のWaveGene、WaveSpectraを使用しました。



    まずはサウンド入出力自体の性能測定。
    1KHzのサイン波を再生してそれをマイクで計測。
    もちろん、1KHzに山ができますが、他にも高調波出まくってます。いいのかなぁ、これで?
    あと、低音のほうは基本的にノイズやDCオフセット(?)が出ていてあてになりません。



    ついでに、ノートパソコン自体のアンプの性能も測っておきます。(アンプというか回路自体の)あまり良くありませんね。
    なんか20-20000Hzでは20dB以上の差があるみたいです。仕方ないのでこれで簡易に計測することにします。



    まずは手始めにThinkpadに付いている小さなスピーカーの特性をはかってみます。
    この図から、低音が全く出ていないことが分かります。
    こんな小さいスピーカーに低音は絶対に望めませんから無理もありませんが。



    これが500円スピーカー。どうやら意図的に低音を強調した音づくりのようです。200Hzあたりに山があります。
    これがぼてぼてした音の正体かも。(SUPER-BASSとかいうボリュームを絞れば減る)
    それ以外は比較的フラットで素直な特性といえます。



    これはソニーのコンポについてきたスピーカー。2ウェイなのでさすがに山や谷ができています。それでもまだフラットな方だと思うけど…
    音はこっちのほうが良いように聞こえます(笑)。
    高音は物足りないかもしれません。

    ちなみに、超高級スピーカーは本当にこの線が平らになっています。ここら辺が安物と高級の違いか。調整がうまくいっていればスピーカーがいくつでも山や谷はそれ程多くないはずです。(いくら高くても調整が明らかに失敗しているもの、もしくは狙ってフラットにしていないものなどはこの限りではない)最近はそれを嫌ってフルレンジに回帰しているメーカー(BOSEなど)もあります。

    低音も割れることがなく出てくるのと音がこもらなくなったのでずいぶん音の印象が変わった。これなら十分実用になると思う。アクティブスピーカにでも使ってみようかな。