CLD-535はPioneerのLDプレーヤーでは比較的珍しいPhilipsのDACを採用した機種。
この個体は部品取り用に購入し、ピックアップ部を確保したもので、故障内容は落雷での電源基板破損。今回はこのCLD-535ジャンクのDAC基板で遊んでみる。
CLD-535のDAC構成はデジタルフィルタがSM5840AP、DAC本体はPhilipsのSAA7350GP。このチップはPhilips1bitDACでは初期のものだ。このチップにTDA1547を追加したものがDAC7で、高級なオーディオ機器にも使われたタイプになるが、このCLD-535はSAA7350GPだけを2つ使った構成となっている。SAA7350GPは1個でも利用できるため、普及価格帯としてはそれなりにこだわった構成になっていると言える。
よく似た基板が上位機種のCLD-737にも使われていて、こちらは電源ラインにフェライトビーズが入っていたり、コンデンサのグレードが違っていたりする。
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