タイトルに反して仕事にならない修理・改造・破壊記事を書くジャンクなblogです。

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    2018年12月30日日曜日

    ごみ中華タブレットをなんとかする(K960 vKB011E サブディスプレイ化)

    手元にかなりどうしようもないタブレットがやってきたので何とかしたい。
    無名中華タブレットにおけるひどい部分のフルコースといってもいいタブレットだったので、問題になっているファーウェイなんか屁でもない気がしてきた。型番で検索するとfake tabletとして有名なようだ。


    手元には基本的にごみとしてやってきたのだが、これがまだふつうにアマゾンで売ってるので驚いた。スペック表記は多少違うもののほぼ同じもののようだ。これに9799円の価値は全くない(といいつつアフィリンクを貼る)。



    スペックを見ると当然水増し。手元にあるのは上記アマゾンのスペックよりさらに水増しが激しいバージョンのようで、
    • メモリー4GB → 実際は1GB
    • 記憶容量64GB → 実際は4GB+12GBの16GB
    • 解像度2560x1600 → 実際は1280x800
    • 偽のantutu benchmarkがプリインストールされている
    といった感じ。
    偽のantutuがプリインストールなのは偽のベンチマーク結果で性能を良く見せる(でも即バレる)ということだろう。
    メモリについては確認するアプリのSD insightを使用して見てみるとhynixの16GBと表示される。おそらくシステム領域が4GBとなっていて、残りの実際には12GBしかないドライブが64GBと表示される。これは見た目の容量があっても12GBを超えるとデータが書けなくなるということでそこそこ実害がありそうだ。
    一応SoCはMT6592Tらしいので?これも遅いなりに8コアが動作している様子が見ることができる。もうどれが正しいのかわからなくなってきた。

    さらに、使用していくと、
    • 勝手に謎データがダウンロードされる
    • 勝手に広告が表示される
    という挙動を見せる。中華らしくマルウェア入りだ。これもプリインストールなので簡単に消去できず面倒。中国メーカーもこういうことやらなければいいのにいつまで経っても胡散臭いのは中国の伝統的なものだと思うしかなさそうだ。

    こういう謎なデバイスを使う際は捨てアカウントで使う必要があるし、元々実用には向かないので単に遊べればよかったのだが、10インチの液晶だけは遠目に見ればそこそこきれいなので(一応はIPSのようだ)、ノートPCのサブディスプレイとして使うことにした。

    使うにあたっては、
    • rootを取得(Kingo ROOT)
    • マルウェアを削除(AVL と Root Uninstaller)
    • 仮想ディスプレイアプリをインストール(spacedesk)
    という手順になる。基本的には他のwebページに載っている記事を参考にしただけだが、rootをとるのに使えたアプリはKingo ROOTだった。iRootでは取得できないようだ。

    マルウェアについてはAVLでスキャンしたところ、
    • UpgradeSys - Trojan/Android.adups.b[exp,bkd,rmt,gen]
    • ワイヤレスアップグレード - Trojan/Android.GDownload.e[exp,gen]
    という二種が検出された。検出されたものを、Root Uninstallerで削除した。他も何かあるかもしれないがとりあえずサブディスプレイとして使うだけならこれで問題ないだろう(マルウェアが入っているとディスプレイにしたとしても広告が上に出てきてしまう)。

    仮想ディスプレイアプリのspacedeskはwifi経由でデスクトップの表示拡張ができる。あとは電源のためにUSBケーブルでPCに繋いでおくだけだ。というわけで、spacedeskはごみタブレットを有効活用するのにちょうど良いものだと思った(小並感)。

    中華タブレットはほとんど最初からごみを大量生産しているようなものだ。ようやくZTEやファーウェイなどで問題として言われるようになったが、こういうのは昔からの伝統なのでかなり今更という気がする。

    2018年12月21日金曜日

    フォノイコライザーを買ってみる(謎メーカー製 pp500)

    レコードを聴くために倉庫にあったレコードプレーヤーを引っ張り出してきた。
    フォノイコライザー付きのアンプはあるものの大きいので置いておきたくなく、自作の小型デジタルアンプと組み合わせるために小型のフォノイコライザーが必要になった。

    というわけで買ったのが
    Muslady 超コンパクト フォノプリアンプ レベル&ボリュームコントロール付きRCA入力&出力1/4"TRS出力インターフェース

    という謎の格安フォノイコライザー。


    探していくとBEHRINGER PP400がよく似た製品で出てくる。
    PP500はレベル調整のボリュームがついているわりに値段がさらに安いというもの。
    安いなりに問題点があり、
    • アース接続端子がただのネジで内側のナットが固定されていないため、蓋を開けないとネジが締められない。
    • アース部分が塗装したままなので微妙に導通していない。
    といった感じ。


    プロ用を主張するけっこうな大げさ感のある箱でやってきた。


    しかしシールにはファンタム電源装置と書いてあるテキトーさ。

    とりあえず接続してみて問題なく音は出るようなので、接続端子を増設することにした。内側の塗装をヤスリではがして部品箱にあった端子をネジで取り付けただけ。
    下の写真、左上に転がっているのが元々付いていたネジとナットで、これでどうしろとという感じ。


    以上の変更だけ行えば、とりあえずレコードを聴きたいときには安くて良いものだ。
    左側のボリュームはフォノイコライザーにレベル調整なんか要るかなと思ったものの、あればあったで便利。
    右のTRS端子側のボリュームはヘッドホンなどを繋いだ際に音量を調整するもののようだ。
    VictorのQL-7 + オーディオテクニカのAT10G + このPP500という組み合わせでふつうに聴くことが出来た。

    おそらくBEHRINGERのOEM元か、製造メーカーが勝手に売ってるような雰囲気で、BEHRINGERと他にammoonというメーカーもあるようだ。
    部品の質はどうか分からないが、JRCの4580と汎用コンデンサとチップ抵抗くらいで、部品を変えて遊ぶのも良いかもしれない。