PCでキャプチャでもいいんだけど、せっかくならデッキがあるとらくちんだ。PCキャプチャは環境を整えるまでの苦行が山ほどあるということを経験している。
キャプチャして不要部分のカット編集して再エンコードしてDVDに書き込むまでがすんなり行った試しがない。やっと書き込めてやれやれと思ったら最後、二度とやりたくなくなるような苦行。画質もそれなりになるし、高画質化フィルタをかけると余計な時間がかかる。
おそらく、最近のキャプチャカードであれば簡単で高速になっていると思うのだけれど、CanopusのPowerCapturePCIとかMTV1200とかの時代で認識が止まっているのである。要するにせっかく買ったのに自分はそれらを使いこなせなかったということだが。
で、買ってきたのはHDDレコーダ RDR-HX6、結構売れた機種だという。田村正和。HDDレコーダ RDR-HX6は、6年前(2004年)に発売されている。当時5~6万円で販売されていたコストダウン版スゴ録。ソニー製の例にならってコストダウン版はきっちりと故障させるという方針に基づき(?)タイマーを念入りに設計した機種であり、期待は一切できない。
HDD ERRORとの表示
時代なりの凝った画面表示はともかく、ハードウェアとしてはよく訓練されたソニー信者さんもうへぇってなる作りである。まぁ、よく訓練された信者さんはフタを開けないから知る由もない。
サムスンだからどうってわけではないが…
ハードディスク加温機能?
発熱する電源部の真上にHDDが載っていて、ほとんど触れない温度まで加熱される。開けてみたらHDDはサムスンだし、検索したらHDDとDVDドライブが死んだという話がずらりと出てくる。ぐぬぬ…期待せずともここまでとは想定の範囲外。甘く見ていました。
反対側のDVDドライブの右側が空いているのだから、ここにHDD置けばいいのに…。何でよりにもよってむき身のレギュレータの放熱器の上にHDDを置くんだろうか。電源後部にファンは付いているけど風通しの全くない場所で電源に加熱して焼き殺す。この位置ではサムスンだろうがなんだろうが死が待っています。
この機種、HDDは載せ替えができるので良いとして(外部参考ページ)、いちばんの問題は独自仕様のDVDドライブ。
搭載しているSONY製DW-U15Aは一般に市販されなかったため、同系列のドライブのピックアップを載せ替えるしか修理方法がなく、webの情報としては換装用に唯一PioneerのDVR-111が利用できる
HDDはフォーマットできた
テストは棚に転がっていた「千と千尋の神隠し」の再生とCPRM付DVD-Rへの録画。以下、全滅の様子。
・NECのND-4550A、ND-3500Aでは再生可。録画は不可。
・TEACの古いDV-W50E(PioneerOEM)では電源が落ちる。
・PanasonicのSW-9590-Cでは再生不可。
・Pioneer DVR-112BKでは再生不可。「ディスクが汚れています」となる。
※純正以外のドライブは読み込ませるためにトレーボタンの2度押しが必要。
死屍累々
手強いなー。仕方なくDVR-111を買ってきました。
↓
DVR-111で再生…できない!うーむ。DVR-112同様「ディスクが汚れています」といって受け付けません。
しかし、録画したDVD-Rは再生できることが判明。プレスDVDはお嫌いなようです。なんでDVD-Rは読めてプレスDVDははじくのよ。
さて、録画はどうか。
DVD-R、撃沈。録画すると「ディスクが汚れています」といって二重丸の描かれたコースターになりました。読めるのにちゃんと書けないようです。
DVD-RW、録画できた!HQの45分のムービーに書き込み39分?…2倍速じゃないな。かといって等倍でもない。遅い…。
ということで、CPRM付DVD-RWのディスクであれば一応録画できるようです。
DVD+RWはメディアがなかったのでテストしていません。
と、いうことはDVR-112BKでもいけたんじゃ……(テスト中)……書き込みできた。orz
くそう。買わなくてもいいものを買ってしまった。
まず、PioneerのドライブではプレスDVDは再生できません。その上、DVD-Rは書き込みが出来ません。しかし他で録画したDVD-Rは読めるし、DVD-RWには書き込みができます。まず再生できるかテストしたのが間違いだった。
この機種でなんとか使えそうだと分かったのは、DVR-111、DVR-112BK 及びその系列 ということです。
ちなみに、この機種でPioneerのドライブを利用した上で音楽CDを再生するとそのままデータとしてビーって爆音ノイズが再生されるので注意しましょう。ノイズのまま再生するなんて80年代のCDプレーヤーみたい。いや、音楽CDなのにノイズになるということはそれ以下だ。メディア種類の判定がうまく働かないようです。
LD→HDD→DVD-RWはできたので、一応は当初の目的を達成できました。HDD上ならA-B点編集もできるので不要部分のカットに便利。画質も思ったよりまともです。
この機種、結論としてはあまり割に合いません。修理して使うとかHDDを載せかえるとかなら他のメーカーのものにするとよいでしょう。実用にするには色々と工作が必要です。
上下1mmくらい削る
Pioneerのドライブは少しDVDトレーが厚いので、ガリガリ削って広げます。
ベトベトなスポンジ
ソニーに限らずこのカステラが嫌い。要らないのではがして清掃します。
3.5インチでは実用にならないので、HDDを2.5インチに変更しました。電源の真上は避けてバックパネルに取り付け金具を作って設置。この位置のほうがまだマシです。2.5インチなら発熱もそう多くないので、ここに付けても問題はなさそうです。
一通り使えるようになったので、あとはビデオテープのDVD化作業をするだけですね。
ホントにやるかどうか怪しいのはいつものことですが。
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