タイトルに反して仕事にならない修理・改造・破壊記事を書くジャンクなblogです。

    タイトルに反して仕事にならない修理・改造・破壊記事を書くジャンクなblogです。

    2011年5月31日火曜日

    一億玉砕するつもり?

    5月になり、やはり何もする気力が出ずこのページもほったらかしていた。
    原発関連のニュースはほったらかしている間もほとんど好転の兆しが見えなかったのは少し意外だった。悪い方向にしか行っていない。中電の浜岡停止への抵抗がほとんど無かったのは良かった。が、停止させただけで復水器を吹っ飛ばす始末。一体どういうつもりだろうか。

    今の状態をなんといえばいいか、戦争末期の「一億玉砕」のニュアンスが近いのかもしれないと思った。
    「一億国民の全てが軍民一体となって玉砕する事で、(中略)たとえ全滅したとしても、日本民族の美名は永遠に歴史に残るだろう」



    頑張ろう日本って要するにこういうことなのか。上記はwikipediaの玉砕の項目にあった文章だが、今なお抱き付き心中をさせられている真っ最中だ。

    結局、福島県産に限らず放射性物質の付着した実害のある野菜類は「風評被害」という言い訳で全国にばらまかれ、被災地を応援するという名目でわざわざ取引の無かった地域まで持ってきて食べさせるということになった。
    暫定基準値の大幅な引き上げ(緩め)で、風評被害の定義は「実害があっても文句言わずに喰え」という意味に変わってしまった。文句言わずに潔く死ねと言われているようなものだ。

    お国のためになんて言い方をするが、今この国のために死にたいかと言われたら一切そんなことはない。事故後うんざりするほど登場した馬鹿共のために死ぬのでは、死んでも死にきれないだろう。

    福島第一原発で、東電本社の指示に従わず注水を中断しなかった「55分」。現場が分からない奴らに従っていられるかというのも尤もだし、結果的に中断しなかったのは正解だった。
    一切の被曝をしないでのうのうとこれからも生きる東電首脳と、その尻ぬぐいを文字通り必死で行っている現場。いつのまにか250ミリシーベルトを浴びて大丈夫になり、決死の玉砕戦をする羽目になった。それを美談にするのも戦時中と変わっていない。

    戦後65年、アメリカのおかげで良い夢を見させてもらったが、アメリカのくれた原発を上手く使えなかった一部の人間のせい(現場という意味ではなく)で夢が覚めてしまった。覚めて良かったという見方もあるが、長いこと夢を見ていたものだ。

    65年かけて幼稚化した馬鹿が権力を握って、自分は手を汚さずに金を与えて指図し始めた。見える範囲では死んで欲しくないが、見えないところなら構わないといい、人命は安いものになった。その幼稚化した馬鹿は、東電であり霞ヶ関にいるような人々だ。年寄りは敬うものと教えられたが、こいつらはどう考えても敬いようがない。誰も責任を負うつもりが無いからだ(ここでいう馬鹿は頭の善し悪しではなく善悪の判断がおかしい人)。

    うんざりするほど聞かされた「直ちに健康に影響はありません」の直ちが終わるのが4年後だという。甲状腺癌から何から、福島では相当数の患者が出ると予想されている。
    患者が出るかどうかは4年経ってフタを開けてみないと分からない。誰かが言ってたように、住民が超健康になる可能性さえあるが、非常に考えにくい。

    もちろん一億総玉砕を突きつけられている被災地以外の人間も同様の危険性がある。流通の発達で食品はもとより、被災地の瓦礫や土砂なども簡単に移動する。そもそも、空気がどこまでも運んでくれる。落ち着いたものも、台風がかきまぜてくれる。
    見える範囲では死んで欲しくないが、見えないところなら構わないの通り、誰も病気の責任を取るつもりはないだろう。

    ここまで事態が悪化し「敗戦」した責任を明らかにするつもりがない。第二次世界大戦だったら東京裁判があった。福島を使えない土地にした事件なのに、今回は有耶無耶に終わらせるつもりだ。福島裁判なりを行うべきなのだ。今回も頭下げて社長が替わって終わり。それでも許しちゃう日本国民は呆れるほど優しい。

    ここ数ヶ月、東電の原発事故、みずほ銀行のダウン、ソニーの情報流出、JR北海道の列車全焼と事件事故が起こった。大きくなりすぎて誰も責任を取らない企業ばかりだ。
    コストダウンでのそもそものシステムの脆弱さ、マニュアル化と協力企業丸投げで起きる暗黙知の不足、責任の所在の不明。誰かが死んでも構わない無責任企業のおかげで、日本が玉砕することになる。

    「命あっての物種」だ。放射性物質に特攻させ、玉砕を突きつける大本営発表に従う必要はない。安全なものを食べ、安全に暮らし、玉砕せずに復興していかなければならないからだ。

    2 件のコメント:

    1. あなたは、混乱を招いている。直ちに謝罪しなさい

      返信削除
    2. 匿名様には混乱を招かせてしまい申し訳ありません。

      返信削除