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    2016年4月23日土曜日

    ジャンクでDAC遊び CLD-535編(SAA7350GP 1bitDAC)

    CLD-535はPioneerのLDプレーヤーでは比較的珍しいPhilipsのDACを採用した機種。
    この個体は部品取り用に購入し、ピックアップ部を確保したもので、故障内容は落雷での電源基板破損。今回はこのCLD-535ジャンクのDAC基板で遊んでみる。

    CLD-535のDAC構成はデジタルフィルタがSM5840AP、DAC本体はPhilipsのSAA7350GP。このチップはPhilips1bitDACでは初期のものだ。このチップにTDA1547を追加したものがDAC7で、高級なオーディオ機器にも使われたタイプになるが、このCLD-535はSAA7350GPだけを2つ使った構成となっている。SAA7350GPは1個でも利用できるため、普及価格帯としてはそれなりにこだわった構成になっていると言える。


    よく似た基板が上位機種のCLD-737にも使われていて、こちらは電源ラインにフェライトビーズが入っていたり、コンデンサのグレードが違っていたりする。

    このCLD-535が発売された当時TDA1547はまだ登場していなかったようで、Pioneerは1bitDACが自社で作れるまでの繋ぎとして採用したと思われる。SAA7350GPを使用したCDプレーヤーでは、PioneerのPD-T05/T07やPhilipsのCD940/CD750、Marantz CD72などがあるようだ。

    今回は基板単体で動かしたいため、各種データシートを眺めて検討してみた。
    デジタルフィルタのSM5840APのデータシートを見てみると、動作状態を設定するピンに8bitのシリアル入力を行い内部動作を設定するとある。とは言っても設定表を見ると無入力のデフォルトでも普通に動くようだ。
    動作状態を設定するピンに入力をすればディエンファシスやミュートや音声出力の左右入れ替え設定などができる。システムコントロールICと組み合わせて使う場合はこういう機能も使えるということだ。


    以前作成したPD0052のインターフェースを使ってSPDIFデータを入力する。



    デジタルフィルタの16ピンがLRCI、17ピンがBCKI、18ピンがDINであった。デジタルフィルタについている水晶発信子は外してDAIからクロックを入力する。剥がし方が汚いが、IC201を剥がしてピンヘッダを立てて配線した。
    電源はデジタル用の+-5Vとアナログ用の+-15Vがあれば良いようだ。その2系統の電源をCN203に接続する。さらにミュート用のトランジスタを外して準備完了。

    動作確認したところ鳴るのが確認できた。
    このCLD-535のDACの音は1bitDACらしい解像度があり、なかなか良い。普及価格帯のLDデッキとしては音が良いと思った。
    CLD-535はCLD-737とほぼ共通基板のためCLD-737の部品構成を真似すると更に音がよくなるかも。大きく違うところは、オペアンプがCLD-535が4558でCLD-737は5532になっている。そのためCLD-535は癖のない平均的な音の傾向にあるようだ。

    おすすめ度:☆☆☆★★

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