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    2011年4月3日日曜日

    あと60年でウラン燃料は枯渇する

    30年ぐらい前からずーっと「石油埋蔵量はあと30年」と言われてきた。そのほうが付加価値が高まり値段を自由に上げやすい。実際の所は採掘技術の発達によりずっと埋蔵量は30年のままだ。

    ガソリンが無くなってもCNG(圧縮天然ガス)などある程度ガソリンの代わりになる資源はあり、植物からもガソリンの代わりは生成できる。内燃機関は当分安泰である。

    あまりにも夢のエネルギーというぽわわんとしたイメージとは裏腹に、ウランの埋蔵量はコストが見合う範囲ではこのままのペースでもあと60年分ほどだという。
    前述のいつまでも30年な石油のような物かもしれないが、それでも何倍にも増えることはない。逆に旺盛な海外での原発建設により取り分は減っている。

    核燃料の枯渇を解決するためという建前で高速増殖炉もんじゅが建設されたが、現状は事故によりまったく「増殖」していない。言葉上「高速」に「増殖」しそうだが、そもそも低速増殖炉なんてものはない。

    燃料は毒性が強く半減期の長いプルトニウム。一般の原子炉のような中性子の減速材を使わずに(減速させないので高速)、元々混ぜておいた使い物にならないウラン238に中性子を吸収させてプルトニウムに変化させるというだけのことだ(増殖)。

    増殖させるため水などの減速材は使えないため、高温にも耐えられるナトリウムを冷却剤に使う。ナトリウムというと食塩をイメージしてしまいがちだが、この場合な純粋なナトリウムであり水分に触れると発火する代物だ。

    ナトリウムは水と違い透明ではなく視認が効かない。何かが配管の中で起こっても想像するしかない。蒸気発生器はナトリウムと水が配管を隔てて隣り合わせであり、微細な穴が開けば爆発炎上する。

    その難しい技術故、動いていなくとも年間500億円を浪費する。つまり、もんじゅで作られるはずの燃料は採掘によって採れる燃料よりべらぼうに高い。

    電力会社は法律上、経費の3.5%が儲けである。その仕組みで儲けたかったら経費を使いまくればいい。単純に、もんじゅは儲けのためなのだ。もちろんその経費は電気代に上乗せされ、電力会社の競争があるアメリカと比べて2倍以上高い。原発で電気が安くなるのは日本の法律上、幻でしかない。

    高速増殖炉がもんじゅ以外に無いため、生成したプルトニウムはプルサーマルで普通の原子炉に使われるようになった。福島第一を見れば明らかだが、そもそもプルトニウムを燃料に使うのは事故の際環境に悪すぎる。もんじゅの設計者の一人でもある大前研一氏が福島第一原発の事故に対して「原子力はもうだめでしょうねー」なんて言ってたが「お前が言うな」って突っ込みを入れたいと思った人は少なくないはず。

    現在、そのもんじゅが事故であっさり頓挫しにっちもさっちも行かなくなっているようだ。
    いまのところ、燃料棒交換機器が刺さったまま動かないだけで、爆発するような状態ではないが、このまま地震が来れば爆発してプルトニウムを日本中にまき散らす可能性はなきにしもあらず。復旧担当者が自殺しているくらい、復旧は並大抵では行かないらしい。

    海外でも高速増殖炉を諦めた。核燃料の総量は増えないわけで、新興国で原子炉が乱立するようになればガソリンのような内燃機関より先に原子力が破綻する可能性が大きい。
    今後60年でウランを使い尽くしたあとはどうするつもりだろう。数百年にわたって管理しないといけない核廃棄物のお守りだけでいったいどのくらいのエネルギーが要るというのだろうか。これでは管理できずに野放しになる。

    自分はどうか分からないが、2071年にはまだ生きてる人だっているはず。ジジイになっても電気は要るだろうし、核物質の野放しは嫌だ。
    今核政策をやってる老害共は死んでても、その子孫が苦しむのは気にしないというのだろうか。

    核物質の扱いに人間の命を引き替えにしなくてもいい技術が開発されるまでは、別のエネルギーで賄ってウランは取っておくのがいい。埋まってる分には害は無い。

    石油がもったいないということももちろんだが、電気の無駄遣いは「核燃料がもったいない」という意識も持つべきだ。今楽しければすべてよしという原子力政策をしていたら子孫に恨まれるだろうし、文明の破滅を引き起こす。

    3 件のコメント:

    1. まさにその通りだと思います。
      基本的に長い時間軸で物を考えられない人はバカが多いですけど、今の政治家はバカばっかりなんでしょうね。人の風上に置けないような人を政治家という社会的に上の立場に置いて放置していては日本という国家をずたぼろにされかねません。今すぐに頭を取り替えるべきですね。

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    2. 最後の「核燃料がもったいない」っての僕もそう思います。
      科学のことは素人ですが燃料に使えるウランが無くなったらもうその物質は無いということですよね?
      新しい技術が出来た時にその物質が無いから諦めるということになったら非常に残念に思います。
      元素の絶滅危惧種みたいな物でしょうか。

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    3. 核廃棄物を無毒にする研究は今後も
      継続するのが筋でしょうね、、

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