タイトルに反して仕事にならない修理・改造・破壊記事を書くジャンクなblogです。

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    2010年1月7日木曜日

    引き延ばしレンズ用カメラマウントを作ってみた

    ハードオフかどこかで買ったニコンのEL-Nikkor 105mm F5.6が掃除をしてたら出てきました。
    これがナニモノかというと、写真をフィルムから印画紙にプリントするとき用のレンズ。一般的には撮影には利用しないもの。

    買った当時はモノクロプリントなどをするために、富士フイルムの50mm f2.8のものと共にジャンクで買ってきた気がします。が、EL-Nikkor 105mmのほうは6×9版用で、自分の引き延ばし機ではろくに使えずほったらかしてありました。両方とも2千円しなかったので、大層なレンズだとはちっとも思っていなかったのです。



    で、出てきたからには、と思って詳細をググってみるとどうやら撮影にも使える様子。使い方によっては綺麗な写真が撮れるとあります。
    問題は、マウントが特殊(というかライカスクリューマウント)で、当然フォーカスは固定。なので普通のカメラに付けるにはそれなりのマウント変換とベローズやヘリコイドが必要になる。

    BORG製のM42ヘリコイドとかを使うのが一般的なようなのだけれど、組み合わせて使うモノで色々買うと結構な値段になるのだ。これが。元々が2千円のレンズで1万円以上もヘリコイドにお金掛けたくないわけで、そういえば元々引き延ばし機用なんだから、引き延ばし機の部品使えばいいじゃん。と安直に考えてみたわけです。

    埃をかぶったまま何年か経ってるし、おそらくもう2度と引き延ばさないだろうと99%くらい確信した上で、貰い物の引き延ばし機を分解してみました。ラッキー社製のもの。サビサビのガビガビ。
    で、取ったのはこの部分。


    要するに、ベローズとレンズマウントがあれば、あとはカメラ側を何とかすればいいわけです。これがあれば自作難易度がかなり下がりますね。
    このベローズが素晴らしいところは、下側に三脚穴(というか同じ規格のねじ穴)があってそのまま三脚につくところ。


    カメラ側には、完全ジャンクのニコンマウントレンズから取ったマウントを使います。ジャンクレンズもたまには役に立つのです。ちなみにこれは、コシナ製レンズのマウント部分。


    で、マウントとベローズをどうにかくっつけるにはどうするか、と考えつつホームセンターで買ってきた雨どい部品と塩ビ板。塩ビ用の接着剤も買ってきました。合計で3千円ちょっと。それならヘリコイド買った方がとか言うな。


    左からマウント取り付け用塩ビ板2枚(まだ穴があいてない)と、マウント、雨どい部品の成れの果て。この雨どいのすぐれてるところは、くるくる回るようになっている点。マウントサイズにもぴったり。
    塩ビ板の角が丸くなっているのは、そうしないとカメラへの取り付けができないからです。


    で、穴を開けて、さくっと接着、マウントはネジ止めして完成。仕上げが粗いのはご愛敬(さくっとの割には結構時間がかかった気が)。塩ビ用接着剤って強力ですねえ、これ。
    雨どい部分がくるくる回るので、三脚に付けてもカメラだけ回せます。縦位置が使いやすく、安物三脚でも安定して使えます。取り付けるときも回るのでちょっとだけ便利。


    取り付けてみた状態。アホなカタチですが、アナクロな感じで個人的にはこういうの好きです。
    撮影結果としては、引き延ばしレンズは素晴らしくいいものでした。引き延ばし用だけあって解像度が高くていいのです。
    6×9版用なので、フィルム機でもけられたりはしません。ただし、105mmは普通に無限遠まで使えますが、50mmは超マクロ撮影しかできません。ということで、超マクロ撮影したい人には50mmもオススメです。

    今は
    フィギュアとかアレな作例しかないので、他のモノ撮ったらまた載せようと思いますが、これは楽しいです。もしもう二度と使わない引き延ばし機があったらデジカメ用に作ってみてくださいな。結構楽しいのではまりますよ。

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