タイトルに反して仕事にならない修理・改造・破壊記事を書くジャンクなblogです。

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    2008年6月12日木曜日

    派遣、車、秋葉原、2ch、新聞

    送信者 ichigo_photo2008


    全然関係ないようで、実は繋がっているなあと思った。

    派遣で働いて一方的にクビになって捨てられたから派遣の実態はおおよそ知っている。
    車会社は派遣の低賃金で成長している。秋葉原で事件があったけれど、その主人公である犯人は派遣で働いていた。事件は2chで予告されて、結果はリアルタイムで様々な掲示板に載せられた。新聞が載せたのは、休刊日を挟んで1日後のことだ。
    車が好きでお金を車につぎ込んで借金を作り、債権者から逃げてきたという犯人は関東自動車で働いたけれど、クビになるかどうかの瀬戸際に立たされ、追いつめられてトラックに乗って事件を起こした。

    二度、派遣会社に所属したことがあるけれど、犯人の気持ちもわからんではない。
    派遣会社は人身売買による不労所得なのだから元手は少なく支出も少なく儲かるのは当たり前。派遣会社からしてみれば、人間を売って儲けるだけだから人はモノ扱い。簡単に切ることのできる人間だから企業側も大切にはしない。働いている側もその会社に尽くすなんて全く考えず、クビになるかどうかにおびえながら毎日を過ごすようになる。

    トヨタの某所で派遣で働いて、自分の力量のなさのせいもあったけれど、案の定簡単に捨てられた。いろんな人が、トヨタ車体から出向で来ている人事担当の人間に有無を言わさずクビにされる現状を見て長くないなと思ったけれど、実際長くはなかった。むしろ長く勤めなくて良かった。
    一緒に仕事をさせてもらったK氏は元気だろうか。なんであのとき採用されたのが自分だったのかなと思った。もっと力のある人間が仕事をすればプロジェクトもマシに進んだだろうし…と言ってもあの給料では力のある人間なんか来なかっただろうけど。

    歳のえらい離れた上司と2人で隔離されて仕事をするというのは今思えば不思議な体験だった。9時ごろ出社して18時には、「そろそろ帰ろうか」なんて言われて帰るわけだけれど、自分も分からず教えてくれる人が居ない中でPCを前に暗中模索する日々。
    車のデータをもらってきて、それをほぼ未経験の自分が加工してムービーを作り方から調べてたった1台のワークステーションで延々とレンダリングをして動画に編集をしてDVDにする、もしくはwebページにする、なんてことをしていた。もちろん、学校でたいしたことを勉強しなかった(これは自分の責任だが)ド素人が作った「作品」は、お世辞にも褒められたものではなかった。
    業務内容はなんてこと無いと思われるかもしれないけれど、自分を辞めさせたい圧力は異常だった。権力争いというか、権力をふりかざしたい人事担当はプロジェクトをなんとかして潰す努力をしているようだった。毎月月末になると、「来月から来なくてよくなるかも」という言葉をかけられる。一通り制作が終わった月には、「じゃ、来月からこなくて良いから」という一言で派遣の生活は終わった。

    もちろん、正しいことかもしれない。ド素人が制作をしているのだから人事担当は辞めさせたいのは当然だろう。
    ただ、こんなやり方が色々なところで日常茶飯事になっていたら、会社は円滑な業務なんかできないし、精神的に壊れてしまう人はいくらでも出てくる。脅され続けて明日の保証がない仕事を続けるのはよっぽど強靱な精神力が要る。

    働いても幸せになれないんだから、何もかも投げ出したくなる気持ちはわからんでもない。まあ、殺人だけはだめだと思うのだけれど、追いつめられて捨てられた自分をアピールしたかったのだろうなと思う。それが目的であって、彼の場合は目的を達成したわけだ。

    殺人事件が起こった際に、犯人の判断能力だけが注目されるのだけれど過去の体験は大して重要視されていないように感じる。子供の頃からいじめられていて、その体験が元で子供を殺害してしまった人がいたけれど、過去にいじめた側は全く罪を問われない。心的外傷なりなんなり因果関係があっても、その犯人の判断能力だけが問われるし、いじめられる側が悪いという言い方さえされる。
    「みんなで楽しくいじめた」結果が殺人という形で出たとしても、それは犯人の判断の結果であり、責任になる。社会の中でも同様に、使い捨てられて絶望したとしてもそれは自分の責任になる。もちろん、あれだけのことをした犯人を全面的に擁護するわけではないけれど、あれだけのことをしようと決意させた理由があるのではと思ったわけです。

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