古くはファミリーコンピュータのRF端子に始まり、コンポジット、S端子、RGB(これはテレビだとちょっと特殊だけど)、新しい規格ではD端子等々。
一方で現在のデスクトップパソコンはVGA端子が標準出力。良いビデオカードになるとテレビ出力が標準だったりしますが。(^^;
そんな中で、パソコンでビデオ出力が標準装備なのは意外にA4サイズのノートパソコンです。大きめのノートになるとだいたい黄色い端子か黒いS端子が付いてます。

今回購入したのは、そのノート用チップ「Ragemobility-p」を使ったビデオカード。\1980。
RageMobility-pって言ったら数世代前のノート用チップです。部品点数を減らすためにビデオメモリを内蔵したタイプもあったようですがこの-pはメモリ外付けタイプですね。数世代前だけあってローエンドも良いトコです。
箱の能書きによると64bitのアクセラレーション、内蔵の230MHzRAMDACで1600*1200を85MHzのリフレッシュ可能とか書いてあります(笑)。一般的なディスプレイじゃ到底対応してませんけど。一応MPEG-2のアクセラレーションにも対応してるみたいです。
今回、ゲームなら大画面でしょうという思いこみでこのカードを衝動買いついでに、\1980のビデオ出力ってどんなモンだろうという興味もあったわけです。安いに越したことはないですからね。

一見、品粗なカードってだけですが…

剥がれてるやんけ!!
\1980らしい初期不良ですなぁ。ってコレ、ジャンクじゃない正真正銘の新品なんですが。
こんなコトのためにまた遠出するのめんどくさいので適当なコンデンサ張り付けることにします(パターン剥がれてるんですケド…)。パスコンだから容量も近いので良いでしょ。

適当に修復。
修復後、マシンに挿して起動させました。知らなかったんですが、コレってきちんとBIOSから表示できるんですね~。

コンポジットで映したところ。
表示したテレビは、96年製造の松下製TH-28MW1。
最近のテレビみたいに高度な処理をして綺麗な表示をするテレビではないです。
この画像ではボッケボケですけど、値段の割には結構見られるじゃないかっていう感想。文字は無理だけど動画やゲームなら何とか出来るっていう感じですね。これだと濁点と半濁点の区別は付きません。
この状態で数時間BMやってみました。なんだかゲーム機でやってるのと同じです(^^)
しかし…目が痛い(w
もう少しシャープに表示できないものか、と思ってカードを見てみる。

よさげな空きパターンがあるじゃないですか~☆
というわけで、せっかくだからS端子で表示したい。
空きパターンがあるくらいだから少しパーツ足せば写るんであろう。と考えた(笑)。

まずは半田除去。

この空きパターンは…?

π型λ/4ローパスフィルタってやつですか。
とりあえずフィルタはなくても映るハズなので、Lの部分を短絡しておけばOKやね。
むしろフィルタがない方がきちんと映るんではなかろーか。

S端子のコネクタも取り付けてー、と。フィルタは画像をボケさせる原因と聞いたことがある(ホントかどうかは知らない^^;)ので、コンポジット側もLPFを除去しておいた。それにしてもご丁寧に75Ωの終端抵抗は付けてくれてありますねぇ。
で。

S端子増設成功~
写し方にもよると思うけどかなり文字がシャープになってはっきりと見やすくなりました(^^)

バックパネルにも穴開けました。
S端子接続では、テレビとしては十分な解像度だと思いますた。(w
パソコンをゲーム機にしよう計画、費用はビデオカード\1980+S端子\330+α、約\2500くらいでした。 DVDドライブも付けてテレビでDVDを鑑賞してます。画質はなかなか良いと思いますよー。ちょっと音がうるさいですけどね(^^;
2010.08.19追記:コンデンサは一般用ではなくて、それなりのものを使うべき。フィルタ回路も短絡しただけでは…とかいう感じですな。今では既にNTSCのビデオ出力がどうでもいいものになってしまいました。
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